§61. スキャンライン テキスト

 テキストにスキャンラインを与え、線状に表示してみます。以下のチュートリアルの前半部分は、MeninBlueのようなフォントを使用すれば省略できますが、ここでは本家のチュートリアルどおり、普通のテキストにスキャンラインを適用しています。手間はかかりますが、スキャンラインの作成法方等学ぶことができスキルアップにつながることと思います。Photoshopのチュートリアルサイト PSDLearning より Scanline Text を参照しGIMPで実践していますが、忠実ではありません。

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     完成画像。

Step1-2 パターンの作成。拡大表示してあります。

Step 1

 スキャンラインパターンの作成。

    1/ 新しい画像を作成します。

    ファイル>新しい画像

    サイズ=1×10
    背景=透明

    2/ 図のようにガイドを作成し、4から6px間を白で塗りつぶします。

    3/ パターンファイルとして保存します。

    ファイル>名前をつけて保存

    作例では、
    ScanLine 1x10.pat

    4/ プロジェクトを終了します。

    ファイル>閉じる

Step2-3 背景にブレンドを適用。

Step 2

 背景の作成。

    1/ 新規画像を作成します。

    ファイル>新しい画像

    設定:
    サイズ=640×400
    背景=白

    2/ 描画色と背景色を変更します。

    描画色=9300a1(HTML表記)
    背景色=黒

    3/ 背景レイヤーにブレンドを適用します。

    設定:
    グラデーション=描画色から背景色 形状=放射状
    グラデーションの適用方向=中央から外

Step3-1 テキスト入力。

Step 3

 テキストの入力。

    1/ 以下の設定で任意のテキストを入力します。

    設定:
    フォント=Times New Roman, Bold
    サイズ=242
    文字色=黒

Step4-4終了時点でのレイヤー構造。

Step4-6 レイヤーマスク適用後。

Step 4

 レイヤーマスクの操作。

    1/ 新規レイヤーを作成します。

    レイヤー名=ScanText
    背景=白

    2/ テキストレイヤーから選択範囲を作成します。

    テキストレイヤーを右クリック>不透明部分を選択範囲に

    3/ ScanTextレイヤーにレイヤーマスクを追加します。

    ScanTextレイヤーを右クリック>レイヤーマスクを追加

    4/ ScanTextレイヤーのレイヤーマスクサムネイルをクリックした後、選択範囲を白で塗りつぶします。

    5/ テキストレイヤーを非表示にします。

    6/ レイヤーマスクを適用します。

    ScanTextレイヤーを右クリック>レイヤーマスクを適用

Step5-1 ガウシアンぼかしの適用。

Step 5

 パターン適用の準備。

    1/ パターンを適用したとき、両端がボケるようにするために、ScanTextレイヤーを ぼかし ます。

    フィルタ>ぼかし>ガウシアンぼかし

    ぼかし半径=15

Step6-2 パターンの適用。

Step 6

 パターンの適用。

    1/ パターンダイアログをリフレッシュし、作成したパターン(ScanLine 1x10)を表示します。

    パターンダイアログ底部にあるリフレッシュボタンをクリック。

    2/ ScanTextレイヤーにパターンを適用します。

    Script-Fu>Layer Effect>Pattern Overlay

    設定:
    パターン=ScanLine 1x10
    Blending Mode=Multiply

Step7-3 選択範囲の削除。

Step 7

 テキストをスキャンライン表示にする。

    1/ 作成されたScanText-Patternレイヤーから選択範囲を作成します。

    ScanText-Patternレイヤーを右クリック>不透明部分を選択範囲に

    2/ 選択範囲を反転します。

    選択>選択範囲を反転

    3/ ScanTextレイヤーで、[Del]キーを押して選択範囲を消去します。

    4/ ScanText-Patternレイヤーを非表示にします。

    スキャンラインのテキストとしては、これで完成です。以下は装飾です。

Step8-2 Inner Shadowの設定。

Step8-3 Inner Shadowの適用。

Step8-4 Outer Glowの設定。

Step8-4 Outer Glowの適用。

Step 8

 装飾 ー 別のテキストの入力。

    1/ 新規テキストを入力します。

    設定:
    フォント=Times New Roman, Bold
    サイズ=29
    文字色=黒

    2/ このTextレイヤー(作例では、Scanline Text Tutorial)に、Inner Shadow を適用します。

    Script-Fu>Layer Effects>Inner Shadow

    設定は左図参照。色設定=a4006f(HTML表記)

    3/ 作成されたInner Shadowレイヤーを下のレイヤーに統合します。

    Inner Shadowレイヤーを右クリック>下のレイヤーと統合

    4/ このTextレイヤー(作例では、Scanline Text Tutorial)に、Outer Glow を適用します。

    Script-Fu>Layer Effects>Outer Glow

    設定は左図参照。色設定=a4006f(HTML表記)

    5/ ScanTextレイヤー、このTextレイヤー(作例では、Scanline Text Tutorial)、Outer Glow の適用で作成されたレイヤーを統合します。

    上のレイヤーから、右クリックし>下のレイヤーと統合

    レイヤー名=Text

Step9-2 鏡面反転後。

Step9-5 レイヤーマスクにブレンドを適用。

Step 9

 装飾 ー 反射面の作成。

    1/ Textレイヤーを複製します。

    Textレイヤーを右クリック>レイヤーを複製

    2/ Textコピーレイヤーを垂直に鏡面反転し、適切な位置に移動します。

    3/ TextコピーレイヤーをTextレイヤーの直下に移動します。

    4/ Textコピーレイヤーに、レイヤーマスクを追加します。

    Textコピーレイヤーを右クリック>レイヤーマスクを追加

    5/ 作成したレイヤーマスクをクリックし、ブレンドを適用します。

    設定:
    グラデーション=描画色から背景色
    形状=線形
    グラデションの適用方向=下から上

Step10-2 厚いノイズ適用後、縮小。

Step10-5 レイヤーの不透明度を変更。

Step 10

 装飾 ー ソリッドノイズの適用。

    1/ Textコピーレイヤーの直上に新規レイヤーを作成します。

    レイヤー名=Cloud

    2/ Cloudレイヤーに 厚いノイズ を適用します。

    フィルタ>下塗り>雲>厚いノイズ

    設定はDefault。

    3/ Cloudレイヤーを縮小し、遠近法ツールで底部を左右に拡大します。

    4/ Cloudレイヤーに ガウシアンぼかし を適用します。

    フィルタ>ぼかし>ガウシアンぼかし

    ぼかし半径=10

    5/ Cloudレイヤーの不透明度を下げます。

    不透明度=20

Step11-2 色を置きます。

Step11-4 レイヤーの不透明度を変更。

Step11-5 レイヤーモードの変更。完成。

完成時レイヤー構造。

Step 11

 装飾 ー 色の追加。

    1/ Textレイヤーの直上に新規レイヤーを作成します。

    レイヤー名=Color

    2/ Colorレイヤー上でブラシを走らせ、左図のようにペイントします。

    3/ Colorレイヤーに ガウシアンぼかし を適用します。

    フィルタ>ぼかし>ガウシアンぼかし

    ぼかし半径=100

    4/ Colorレイヤーの不透明度を下げます。

    不透明度=50

    5/ Colorレイヤーのレイヤーモードを変更します。

    レイヤーモード=色

    完成です。

実画像。

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初版作成: 2011/01/01
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